なにもできない

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シュークリームとマリトッツォの違い…

最近流行りの食べ物として「マリトッツォ」というものがある。ぱっと見はパンにたっぷりのクリームを挟んだ食べ物だ。しかし、よく見てみるとシュークリームと似ているような気もする。ということで両者の違いについて調べてつつ考えてみる。

 

 

 

シュークリームの場合、中はカスタードクリームであることが多いが生クリームのシュークリームもある。この時点ではマリトッツォと同じである。

生地についてはシュークリームはシュー生地、マリトッツォはブリオッシュ。

シュー生地の材料はバター、水、小麦粉、卵。焼き上げる時の水分の蒸発によって内部に空洞ができ、さっくりとした生地になる。甘みやコクはない。

ブリオッシュの材料はバター、牛乳、小麦粉、卵がメイン。砂糖なども入るため、甘くコクのあるしっかりとした生地となる。パンというよりはケーキに近いようだ。

以上のことから、両者の違いは生地の違いであるといえる。
シュークリームは軽く、あまり主張のない生地により、クリームそのものを楽しむ目的が強いようだ。
マリトッツォの場合はパウンドケーキのような生地にたっぷりのクリームを合わせたもので、クリームの乗ったケーキを食べる時、さらに多くのクリームが欲しいと願う人の願望を叶えたものいえよう。

つまり、多少暴論かもしれないが、どちらも主体はクリームなのである。クリームを食べるために、それを包む生地が必要なのであって、あくまで生地は添え物という扱いなのは、どちらも変わらないということができる。

したがって、シュークリーム、マリトッツォは同一の食べ物である。


わかりやすく例を出してみよう。
なんでもいいのだが、「から揚げ弁当」で考えてみる。から揚げ弁当は何によってから揚げ弁当となっているのだろうか?もちろん、それはメインの料理のから揚げである。付け合わせの料理が、マカロニサラダであろうが野菜のマリネだろうが、どちらもから揚げ弁当である。ご飯にゆかりがかかっているか、ごま塩がかかっているか、あるいは何もかかっていないか。から揚げの下にスパゲッティが敷いてあるのか、レタスが敷いてあるのか。どれもそれが「から揚げ弁当」であることには関係がない。

理解していただけるだろうか。
メインとなる目的が同じなのであれば、添え物の違いはバリエーションの違いでしかなく、本質的には同じものなのである。

結論としてもう一度述べておく。
シュークリームとマリトッツォは同じものなのである。